🌷 病棟で働く看護助手(看護補助者)、介護福祉士のくらともがお届けする記事です☕
「手取り20万円台で投資なんて無理」
以前の私は、本気でそう思っていました。
50代の看護助手として病棟で働く今も、決して高収入とは言えません。市立病院に採用された43歳当時の手取りは、約20万円。就職氷河期世代で、専業主婦、パート、臨時職員を経て、ようやくたどり着いた働き方でした。
そんな私でも、2018年からつみたてNISAとiDeCoを始めて、途中で暴落や停滞を経験しながらも、コツコツ続けてきました🌷
ひとつだけ、最初にお伝えしておきたいことがあります。
わが家では、夫婦で家計を共有しながら資産形成に取り組んでいます。今の月々の積立額は私の手取りだけで賄っているわけではなく、家族全体のお金の流れの中で動かしています。「投資は個人でやるもの」というイメージがあるかもしれませんが、うちでは夫婦での共同作業です。
ただ、投資を始めたのは私自身の意思で、判断も管理も私がやっています。手取り20万円台でどう考えて始めたか、何を失敗したか——そのリアルは本物です☕
この記事では、
- 手取り20万円台でどうやって投資を始めたのか
- 実際にやってみて感じた失敗と学び
- 今振り返って思う「最初に知っておきたかったこと」
を、できるだけリアルにお伝えします。
「給料が少ないから投資はまだ早い」
そう思っている方にこそ、読んでほしい内容です。
手取り20万円台の私が投資を始めたきっかけ
私がつみたてNISAを始めたのは2018年です。
当時から、老後への不安はありました。
でも、給料が急に増える見込みはありません。
「このまま銀行に貯金していくだけで、本当に大丈夫なんだろうか」
そう感じていたときに知ったのが、つみたてNISAでした。
もともと私は、先取りで貯金をする習慣がありました。毎月決まった金額を、使う前に別の口座へ移すやり方です。
投資を始めるときに腹落ちしたのは、
“生活費を削る”のではなく、”貯める場所を変える”だけでもいい
ということでした。
銀行に預けていたお金の一部を、証券口座に移して積み立てる。
その感覚で始められたのが、私にとっては大きかったです🌷
手取り20万円台でNISAを始めるのに必要だった金額
私が始めた当時のつみたてNISAの年間投資枠は40万円。
月にすると約3万3,000円です。
正直に言うと、手取り20万円台で毎月3万円以上を積み立てるのは、ラクではありません。
ただ、私の場合はもともと先取り貯金をしていたので、生活を大きく変えたわけではありませんでした。
「新しく3万円を作った」というより、もともと貯めていたお金の置き場所を変えた感覚です。
ここは、これから始める方にも伝えたいポイントです🌷
投資を始めるために、いきなり生活を苦しくする必要はありません。
まずは、
- すでにしている貯金の一部を回せないか
- 固定費を少し見直せないか
- 少額からでも積立設定できないか
を見ていく方が現実的です。
私自身、不要だと感じた保険を解約して、その分を投資に回しました☕
実際に選んだ投資先と、その後の運用状況
最初に選んだのは、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)でした。
アメリカ株式市場全体に分散投資できる投資信託です。
当時は、今ほど情報も整理されていませんでしたし、私自身も投資の知識が十分あったわけではありません。
それでも、
- 長期で積み立てること
- 手数料が低いこと
- 広く分散されていること
を基準にして選びました。
その結果、2026年4月時点では、つみたてNISA時代から保有しているこの商品の評価損益は220%超えになっています。
元本が約3倍以上に育っている計算です🌷
ただ、ここは強調したいのですが、途中の値動きは決して順調一辺倒ではありませんでした。
始めてすぐに右肩上がりで増え続けたわけではなく、暴落や停滞を経験しながら続けてきた結果です。
【体験①】コロナショックで買い増しできなかった
2020年のコロナショックでは、連日のように資産評価額が下がりました。
証券口座を見るたびに数字が減っていく。
ニュースも不安なものばかりで、世の中全体が先の見えない空気でした。
私はそのとき、売ることはしませんでした。
でも、買い増すこともできませんでした。
今振り返ると、あの時期は結果的には安く買える場面でもありました。
もし余裕資金と知識がもっとあれば、追加で買えたかもしれません。
ただ、その当時の私には難しかったです。
📝 この経験から学んだこと
- 暴落時は、頭で分かっていても実際には怖い
- だからこそ、自動積立の仕組みは強い
- 売らなかったこと自体にも意味があった
人は下がっているときほど動けなくなります。
だから、自分の感情より先に積立設定をしておくことが大事だと実感しました☕
【体験②】2022年〜2023年の停滞期に焦った
コロナ後に回復したあとも、相場はずっと順調だったわけではありません。
2022年から2023年にかけては、積み立てを続けていても、資産がなかなか増えた実感が持てない時期がありました。
病棟の同僚に「NISAってどう?」と聞かれても、正直に言えば、
「今はあまり増えている感じはしないけど、続けているよ」
としか言えませんでした🌷
投資を始めたばかりの人は、つい「増えている実感」が欲しくなります。
でも、長期投資は数か月や1年で評価しない方がいいのだと、この時期に学びました。
停滞している間も積み立てをやめなかったことで、その後の上昇局面で結果がついてきました。

「稲妻が輝く瞬間」は、本当に突然やってきた
2024年に入ってから、相場が大きく動いた時期がありました。
投資信託の基準価額が目に見えて上がっていき、評価額もぐっと伸びました。
このときに思い出したのが、名著『敗者のゲーム』に出てくる
「稲妻が輝く瞬間」という言葉です。
株式市場では、大きな上昇がごく限られた時期に集中することがあります。
その瞬間に市場に居続けていないと、リターンのかなりの部分を取り逃す、という考え方です。
私は未来の相場を読めるタイプではありません。
だからこそ、
上がる時期を当てるより、下がっている時期もやめずに持ち続けること
の方が大事なのだと感じました🌷
新NISAになって変わったこと
2024年から新NISAが始まり、制度はかなり使いやすくなりました。
旧つみたてNISAでは年間40万円まででしたが、新NISAでは非課税枠が大きく広がり、積立投資枠と成長投資枠を併用できるようになりました。
| 旧つみたてNISA | 新NISA | |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 40万円 | 360万円(積立120万+成長240万) |
| 非課税期間 | 20年 | 無期限 |
| 生涯投資枠 | 800万円 | 1,800万円 |
私も新NISAになってからは、
- 積立投資枠で月5万円
- 成長投資枠で月1〜2万円ほど
を使いながら、高配当株も少しずつ買うようになりました🌷
ただし、ここで無理をしすぎないことは意識しています。
投資額を増やせば、その分増える可能性もあります。
でも、教育費や生活費、急な出費への備えまで削ってしまうのは違うと思っています。
投資は生活の土台があってこそ続けられるものです☕
【失敗】iDeCoを始めたとき、出口のことを考えていなかった
iDeCoについては、正直に言うと後から「しまった」と思ったことがあります。
始めた2018年当時、私はiDeCoのメリット——掛金が全額所得控除になる節税効果——ばかりに目が向いていました。
でも、受け取るときのことをほとんど考えていなかったんです。
iDeCoは60歳以降に受け取る際、退職金と同様に課税されます。
そして2026年1月からは、「退職所得控除の10年ルール」が施行されています。
これは、iDeCoを受け取る前の5年以内に退職金をもらっていると、退職所得控除が一部使えなくなるという制度です(厳密には前後5年のルールがあります)。
退職と老後のお金の受け取りタイミングをちゃんと考えておく必要があったのに、そこまで頭が回っていませんでした。
iDeCoのメリットは本物です。でも、
- ❌ 原則60歳まで引き出せない(途中で必要になっても使えない)
- ❌ 受け取り方・タイミングで税負担が変わる
- ❌ 退職金との受け取り時期の調整が必要(10年ルール)
- ❌ 口座管理にかかる手数料が毎月発生する
これらを理解した上で始める必要があります。節税になるからと飛びつくだけでは不十分でした。
今から始める人には、まずNISAを優先することを強くおすすめします。理由はシンプルで、NISAはいつでも売却して現金化できるからです🌷
子どもの教育費、家のこと、家族の予定。
50代になると、思った以上に「使うかもしれないお金」が多いと感じます。
iDeCoは節税効果が魅力的ですが、「いつ、どうやって受け取るか」まで見通してから判断するのが正解だと今は思っています☕
2026年4月時点の私の投資状況
現在の積立状況は、だいたい次のような形です🌷
- NISA 積立投資枠:月5万円
- NISA 成長投資枠:月1〜2万円
- iDeCo:月2万円
合計で月8〜9万円ほどになります。
冒頭でも触れましたが、この金額はわが家の家計全体の中で動かしているもので、私の手取りだけから捻出しているわけではありません。夫婦で家計を合算して資産形成に取り組んでいる結果です。
「手取り20万円台でこんなに積立できるの?」と思われた方、それは誤解を与えてしまったので補足しておきたいです。一人で抱えるのではなく、家族と一緒に考えることで、個人の収入の制約を超えて資産形成できるのだと感じています。
金額だけ見ると大きく感じるかもしれませんが、ここまで一気に増やしたわけでもありません。
長く続ける中で、家計とのバランスを見ながら少しずつ整えてきた結果です☕
手取り20万円台からNISAを始めたい人へ|3つのステップ
ステップ①:まずは証券口座を開設する
始めたいと思っても、口座がないと何も進みません。
SBI証券や楽天証券のようなネット証券なら、口座維持費は基本的にかからず、スマホからでも申し込みできます。
投資を始めるか迷っている段階でも、まず口座を作っておくと動きやすくなります🌷
ステップ②:無理のない積立額を決める
最初から大きな金額を入れなくても大丈夫です。
月5,000円でも1万円でも、続けられる金額にすることの方が大切です。
「少ないから意味がない」と思って始めないより、少額でも習慣化する方がずっと大きいです☕
ステップ③:低コストのインデックスファンドを選ぶ
初心者が最初に選ぶなら、広く分散された低コストのインデックスファンドが入りやすいと思います。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):通称オルカン
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
大事なのは、「完璧な商品を選ぶこと」より、納得できるものを選んで続けることだと思います🌷
まとめ|手取り20万円台でも、投資は始められる
私が手取り20万円台でNISAとiDeCoを始めて感じたのは、次のことです☕
- 投資は、お金持ちだけのものではない
- 大事なのは、最初から大きく増やすことではなく続けること
- 暴落や停滞の時期こそ、積立の意味が出る
- 制度の使いやすさを考えると、今ならまずNISAを優先しやすい
- iDeCoは出口戦略まで考えてから判断する
- 一人で抱え込まず、家族と一緒に考えるのもひとつの方法
特別な才能があったわけではありません。
相場を読む力があるわけでもありません。
それでも、無理のない形で続けてきたことで、少しずつ資産形成につながってきました。
「給料が少ないから、投資はまだ無理」
そう思っている方にとって、
“少額でも始めて、長く続ける”という選択肢がある
と伝わればうれしいです🌷☕

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