こんにちは、くらともです。
前回の記事で、職場の人間関係に悩んだときの考え方として「影響の輪」と「関心の輪」のお話をしました。

理屈は分かった。でも、実際に現場でイラッとしたり、モヤッとしたりした時にどう使えばいいの?って思いますよね。
そこで今回は実践編。看護助手あるある10ケースを、実際に「2つの輪」で整理しながら、明日から使える具体的な行動ステップに落とし込んでいきます。
ブックマークして、悩んだときに「自分のケースはどれかな?」と振り返る辞書のように使ってもらえると嬉しいです📖
おさらい:「影響の輪」と「関心の輪」
| 🟠 影響の輪 | 自分が変えられること(自分の行動・言葉・選択) |
| 🔵 関心の輪 | 気になるけど変えられないこと(他人の性格・機嫌・評価) |
ポイントは1つだけ。関心の輪に振り回されず、影響の輪に集中する。それだけで、職場のストレスは確実に軽くなります。
詳しい理論は前回の記事でじっくり解説しているので、そちらもあわせてどうぞ。
🗂 ケースは4つのグループに分けてみました
- 👩⚕️ A. 先輩・上司との関わり(ケース①〜④)
- 👶 B. 後輩・新人との関わり(ケース⑤⑥)
- 📋 C. 業務・仕事の量や進め方(ケース⑦⑧)
- 🌫 D. 職場の雰囲気・評価(ケース⑨⑩)
気になるケースから読んでOKです。
👩⚕️ A. 先輩・上司との関わり
ケース① キツイ言葉に傷ついた
「そんなことも分からないの?」「前にも言ったよね?」ベテランさんの一言にズーンと落ち込む日、ありますよね。
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・先輩の言葉遣い ・先輩の性格 ・言い方を変えてもらうこと | ・言われた内容の「中身」だけ受け取る ・自分の仕事の手順を見直す ・落ち込む時間の長さ |
✅ 行動ステップ
- 言われたことを紙に書き出して、「事実(内容)」と「感情(傷ついた部分)」を分けて書く
- 内容の部分だけ見て、「次はどうする?」を1つ決める
- 感情の部分は、信頼できる人に話すか、お気に入りの飲み物を飲んで手放す☕
「言い方」は相手の問題、「中身」は自分の問題。切り分けるだけで、同じ一言でもダメージが半分になります。
ケース② 指示がブレブレで困る
「さっきと言ってること違うんだけど…?」これも病棟あるある。忙しい先輩ほどその場の状況で判断が変わることがあります。
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・先輩の一貫性 ・曖昧な指示スタイル | ・指示を受けた時の確認の仕方 ・自分の手元にメモを残す ・変更があった時の記録 |
✅ 行動ステップ
- 指示を受けたらその場で「つまり、◯◯ということでいいですか?」と確認
- メモ帳に日付+時刻+誰に言われたかをメモ
- 後から指示が変わっても、メモがあれば自分を守れます
ケース③ 仕事を教えてくれない先輩
「見て覚えて」「忙しいから後で」と後回しにされて、何度も同じことで悩む…。
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・先輩の指導スタイル ・マニュアルがあるかどうか | ・質問の準備の仕方 ・聞くタイミングを選ぶ ・別の人に聞くという選択 |
✅ 行動ステップ
- 質問は「何が分からないか」を明確にしてから聞く(例:「移乗介助の右手の位置が不安で」)
- 先輩が一段落したタイミングを見計らって、1つだけ聞く
- その先輩が忙しすぎるなら、別の先輩に頼るのも正解です
「この人に教わらなきゃ」と決めつけなくていいんです。現場には必ず、教えるのが好きな人がいます。
ケース④ 頑張っても評価されない
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・上司の見る目 ・評価制度 ・誰を気に入るか | ・やったことを記録する ・報告する頻度 ・評価軸を確認する |
✅ 行動ステップ
- 自分が日々やっている仕事をメモに残す(頑張っていることの「見える化」)
- 節目ごとに「こういうことを工夫しました」と軽く報告
- 評価面談があるなら、「何を見て評価されるんですか?」と事前に確認する
評価は「頑張り」だけじゃなく「伝え方」でも決まります。
慎ましく黙って働くのは美徳だけど、損をしている可能性も。少しだけ見せ方を工夫してみましょう。
👶 B. 後輩・新人との関わり
ケース⑤ 後輩が思うように動かない
「なんで言われなくても動いてくれないの?」と思うことはありますよね。でも、気を利かせるのは経験がいる能力です。新人さんに最初から求めるのはちょっと酷かも。
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・後輩の気配り力 ・後輩の性格 | ・指示の出し方(具体的/抽象的) ・やり方を見せる ・「ありがとう」の一言 |
✅ 行動ステップ
- 「◯◯しておいて」ではなく「△時までに、◯◯を△の方法でお願い」と具体的に
- 最初の1〜2回は一緒にやって見せる
- できたら必ず「助かったよ」と言葉にする
新人指導の考え方は、こちらの記事でじっくり書いています👇

ケース⑥ 同じミスを何度も繰り返される
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・後輩の注意力 ・ミスの直接的な原因 | ・ミスが起きにくい仕組み作り ・チェックリストの導入 ・振り返りの機会 |
✅ 行動ステップ
- よくあるミスを書き出して、共通点を探す(時間帯?作業?疲労?)
- ミスを防ぐチェックリストや声かけのルールを作る
- 「この仕組み、どう?」と後輩と一緒に調整する
「ちゃんとやって!」と言い続けるのは、関心の輪をぐるぐる回ること。「仕組みを作る」のは影響の輪、未来をラクにする行動です。
📋 C. 業務・仕事の量や進め方
ケース⑦ 自分ばかり仕事が多い気がする
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・他のスタッフが動かないこと ・業務分担の決め方 | ・自分の業務量を見える化する ・具体的に頼む ・手順を効率化する |
✅ 行動ステップ
- 今日1日に自分がやったことを書き出す(意外と多いはず)
- 「これ誰かに頼めそう?」という視点で眺めてみる
- 「手が空いている時に◯◯を手伝ってもらえると助かる」と具体的に声をかける
「察してほしい」は関心の輪。「口に出して頼む」は影響の輪です。意外と、みんな頼まれれば喜んで動いてくれます。
ケース⑧ カンファや申し送りが長くてイライラ
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・他の人の話が長いこと ・会議の進行役 | ・自分の話を短くまとめる ・申し送りテンプレを作る ・要点メモを作っておく |
✅ 行動ステップ
- 自分の担当分は「結論→理由→次の申し送り」の順で30秒以内に
- よく聞かれることは定型化してメモにしておく
- 他の人の話にはイラつかず、メモ取りに集中する
自分の伝え方が変わると、不思議と場の空気も引き締まります。影響の輪は、静かに広がっていくものです。
🌫 D. 職場の雰囲気・評価
ケース⑨ ネガティブな空気に引きずられる
休憩室で愚痴大会、廊下で陰口…こういう空気、本当にエネルギー奪われますよね。
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・他人の愚痴 ・職場全体の雰囲気 | ・自分が乗るかどうか ・距離の取り方 ・自分が発する言葉 |
✅ 行動ステップ
- 愚痴の輪には、軽く相槌を打つだけで深入りしない
- 「ちょっと業務戻りますね」で自然に離れる
- 自分からはポジティブな話題(今日食べたお菓子の話とか)を振る🍩
空気を変えなくていい。自分だけその場から浮かなければそれで十分です。
ケース⑩ 意見を言ってもスルーされる
| 🔵 関心の輪 | 🟠 影響の輪 |
|---|---|
| ・聞いてくれるかどうか ・職場の雰囲気 | ・伝えるタイミング ・伝え方(相手のメリット) ・繰り返し伝える粘り強さ |
✅ 行動ステップ
- 「◯◯すると、△△が楽になりませんか?」と相手のメリットを添える
- 朝の忙しい時間帯ではなく、落ち着いた時間に話す
- 1回で通じなくても大丈夫。タイミングを変えて何度か伝える
意見を聞いてもらえるかどうかは「正しさ」ではなく「伝え方」で決まることがほとんど。自分の言い方を振り返ってみるだけでも、受け取られ方が変わります。
10ケースに共通する3つの法則
ここまで読んでみて、気づいた人もいるかもしれません。10のケース、全部違う話に見えて、実はやっていることは同じなんです。
- 💡 法則①:相手を変えようとしない(関心の輪を手放す)
- 💡 法則②:自分の行動を1つ変えてみる(影響の輪を動かす)
- 💡 法則③:仕組みや見える化に落とし込む(感情を消費しない)
この3つを意識するだけで、日常の9割のモヤモヤは扱いやすくなります。モヤモヤは「対処するもの」じゃなく、「扱い方を変えるもの」なんですね。
今日からできる「1ケース実験」
10ケース全部を一度に変えるのは大変です。まずは1つだけ選んで、1週間だけ試してみませんか?
- ✅ 自分に一番近いケースを1つ選ぶ
- ✅ その行動ステップを1つだけ試す
- ✅ 1週間後、「やる前と何が変わったか」をメモする
たった1週間でも、驚くほど気持ちが変わります。「あ、私にも動かせることがあるんだ」という感覚が、次の一歩を後押ししてくれます。
まとめ:影響の輪は「辞書」のように使える
- ✔ 職場のあるあるは、10ケースも同じフレームで整理できる
- ✔ 関心の輪(変えられない)にエネルギーを使わず、影響の輪(変えられる)に集中
- ✔ 感情で処理せず、仕組み・見える化・定型化に落とし込む
- ✔ まずは1ケースだけ1週間、実験のつもりで試してみる
この記事は、悩んだときに開く「辞書」として使ってもらえたら嬉しいです。ブックマークして、モヤモヤした日にぜひまた覗きに来てください📖
影響の輪の考え方を、時間管理にも応用したのが「4象限」です。あわせて読むと、もっと視界が開けますよ👇

それでは、また次の記事でお会いしましょう。
くらとも
📚 参考図書:『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー

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